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「天ノリ製本」という手しごと

ノートのように使えるリフィルを目指した「リフィルメモパッド」。そこには「天ノリ製本」という技術が隠されています。製本というと機械生産的なイメージが強い中、PLOTTERの「リフィルメモパッド」の製本は手しごとそのもの。今回はその一部をお見せします。

「リフィルメモパッド」の一番の特徴は何と言っても色天ノリ。断裁前の数十冊の束を重しで挟み込み、まさにペンキを塗るかのように刷毛を動かしコバに色ノリを乗せていきます。これが、はみ出すこともなく、ムラもなく実に美しい手しごと。革以外に紙の世界にもいくつもの匠の技が眠っていました。

ノリが乾燥すると何冊も重なり連なった厚い「リフィルメモパッド」が出来上がります。このミルフィーユ状態の束にナイフを入れることで初めて1冊の厚さに。

断裁を行ってようやく製品1冊分の大きさになります。

あとはリングを通す穴をドリルで開ければ出来上がり。

製本前の紙作りや印刷を含めれば、それこそたくさんの工程を踏んでようやく仕上がっている「リフィルメモパッド」。そして、どの工程にも丁寧な“手しごと”と心意気が詰まっています。紙というアナログな素材だけではなく、そこには人の手によってしか醸し出されない温もりが存在しているからこそ、きっと書く人の五感を刺激してくれるのでしょう。