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Feature

小さいことは
メリット

どうやらこの波はまだ止められないようだ。

いわゆるシステム手帳というカテゴライズからは一線を画す形でその薄型バインダーを世の中に提案したPLOTTER。その名の通り「レザーバインダー」という機能だけを表現したネーミングでデビューして早4年。耐久性と風合いを十分に吟味した一枚革をオリジナルのバックプレートと細身リングで挟み込むだけの構造が、それまでのなんでもかんでもオールインワンで分厚く持ち歩くTHEシステム手帳の世界から一度身を引いた元ユーザーやそもそもこのスペックを手にするのは初めてという方々に受け入れられ、支えられてきた。

当初はすっかり6穴の11㎜内径リングだけをラインアップ化することに集中していたわけだが、ここ数年で盛り上がりを見せ、その勢いはとどまることを知らない「ミニ5穴」という極小サイズをPLOTTER的に改めて思考してみた。

6穴が5穴になるわけだから当然1穴分のピッチはさらに短くなる。ミニ6穴サイズでも十分なハンディ感を維持していたと思うが、それを超えるジャスト手のひらサイズを体現したのがこのミニ5穴サイズ。欧州ではミニ6穴サイズぐらいの大きさの手帳をポケットサイズと呼ぶが、ミニ5サイズはまさに“シャツの胸ポケットサイズ”と定義するに相応しいほどのミニマム感。それだけモバイル性も兼ね備えているので、肌身離さず持ち歩く道具の一つとしてなんら違和感がないのだ。

なぜここまで支持されるのだろうか・・・それは“軽さ”や“薄さ”が求められている現代風の“ミニマムスタイル”に打って付けだからということも一因。

少々マニアックな話だが、通常の本革手帳は表裏をしっかり作り込んだ縫製仕様のため、実はPLOTTERレザーバインダーよりも若干ではあるが一回り大きい。金具を避けてミシンを踏むためのステッチライン幅を稼がなければならないからだ。 さらに、表裏ともに革で貼り合わせている構造なので手帳全体が必然的にボリューム感ある厚みになる。その点、レザーバインダーは縫製がない一枚革だけで出来ているため同じミニ5サイズでもそれらよりもコンパクトに見えるし、実際その手持ち感はどんなに手が小さな方の掌にもフィットしてくれる。

たかがメモ。されどメモ。スケジュール管理は思い切ってスマートフォンに任せてしまい、それと併用したいミニ5サイズはメモに徹するというのもあり。事実、ふとひらめいたアイデアを取りこぼさないためには、電源を立ち上げて、アプリを立ち上げてというスマートフォンよりも、それをパッと開いてペンを走らせるだけでよいミニ5サイズが圧倒的に優位だ。それに電池の心配もしなくてよい。

この時代にあっていまだ必須なアナログツール「ミニ5サイズ」。小さなサイズブームもさることながら、その機能性や“書く”という動作の効能を鑑みれば、これからもあなたのクリエイションを刺激し続けるアイテムであることは間違いない。