レザーバインダー用の入れ物
“ファスナーケース”
入れ物機能を備えたアクセサリーリフィルは当たり前のように、どんなスタイルのリング式手帳にも必須アイテムとしてほぼ挟まれているのではないだろうか。編集が自在なリング式であるがゆえに、紙以外に“あとちょっと・・・”という要望に応える機能型プロダクトの主役かもしれない。
実はPLOTTERでも「エンベロップフォルダー」という紙製の入れ物リフィルを発案していた。3枚セットのそれはフォルダー1枚ごとに色が異なり、紙製なので直に書き込めるというメリットがあった。紙リフィルをそのまま包み込む「プロジェクトマネージャー」と違って、もう少し厚みのあるもの、例えば、シールや付箋、チケットやカードなど、収集したものをテーマ別に整理できるアクセサリーリフィルとしては、さらに『書ける』という付加機能にたくさんの共感をいただいたものだ。
一方で、折って包み込むだけのそれは、中に入れるものを多少なりとも選び、ケースバイケースでフォルダーからこぼれ落ちてしまうこともなかったわけではない。そんな実体験を伴いつつ新たにプロダクトを考える身としては、エンドレスに続く変化とそぎ落としのプロトタイプの連続の中で、本当に稀に、革命的な!?進化を遂げる瞬間に居合わせることがあるものだ。
「ファスナーケース」はまさにPLOTTERらしい進化形アクセサリーリフィルと言っても過言ではないだろう。
環境にも負荷の少ない理想的なEVA素材は、適度な視認性を保ちつつも中身をカモフラージュできる乳白色で、手触りも良く、加工性も抜群なそれはPLOTTERにとってまさに逃せないマテリアル。超絶に薄くありつつも、耐久性を備えたこの素材から「ファスナーケース」を考え付き、形作るまでは極々自然な流れだった。
薄く、かさばらず、携帯性を重視したPLOTTER「レザーバインダー」に絶妙にフィットするNEWアイテム。ミニマルながらも必要最低限の機能性を装備したこのファスナーケースには皆さんのアイデアの断片が仕舞われ、そのかけらをまた取り出すいつの日か、新たなひらめきが生まれることを想い描いて。