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PLOTTERの最大公約数的ケース

クリエイティブツールを考えるブランドだから、PLOTTERは文具に限らずその枠を越えてプロダクトやサービスの開発思考を止めない。バッグやケースもその良い開発例だ。人には必ずと言っていいほどモノや道具がコバンザメのように付きまとう。表現が正しくないかもしれないが、要するに私たち人間にとってはそれらがほぼ必要だということだ。何かしらの道具を触らない日は皆無であろう。

ところで、ステーショナリー界隈のケース類は一風変わったものが多いという印象がある。いわゆる、これぞ“バッグ”の形だったり、“ポーチ”の形だったり、ファッションの世界とは一線を画する匂いを持ち合わせていると思う。機能性を追求するあまりすでにそこにはファッション的要素を捨てきってしまっているものがあったり、素材や色合いに執着するあまり使い心地がいまいちだったり。餅は餅屋で、THEバッグブランドは、文具屋が文具の在り方にこだわっているのと同様、きっとただひたすらにバッグのことを考え抜いている。したがって結果的に彼らが最高の袋物を作り出せることになんの疑問の余地もないのである。

話は戻るが、PLOTTERはクリエイティブツール開発者としてマルチな思考を絶えず巡らせているつもりだ。レザーバインダーを使う人、リフィルメモパッドだけを持ち歩く人、両者とも併せ持ちする人、モバイルとバインダーをセットで持ち歩く人、こだわりのペンだけは肌身離せない人。一つとして同じスタイルはなく、昨今より個性が重視される社会的背景にあって、他の人とは異なるウエアや持ち物であるけど、ちょっと“イイね”が欲しいというスタンス。

そんな多要素のこだわりをどんなスタイルにもフィットさせる最大公約数的ツールとして生み出したのが「レザーバインダーケース」

PLOTTERのアイコンプロダクトである“レザーバインダー”の名称を借りてきてはいるが、つくりは凝りすぎず、一方でそれが持つ素材力だったり、究極なシンプル性だったり、美しさはしっかり備えたこのケースは、何を入れたって良い。気に入っていて毎日持つものだけをこの中に入れて持ち歩く。自分にとっての“これだけは!”をシンプルに包み込むケースは必要最小限でありながら無限の使い方を提案してくれる。

シンプルであることは私たち人間に創造という余白を与えてくれる。さらに、限られた制約の世界はかえって私たちの創意工夫マインドを生み出してくれる。

そぎ落とした素材感とデザイン性はPLOTTERたちの五感を刺激し、明日を魅力的に描く人にとって力強い味方となるであろう。