『ボールポイントペン』および『メカニカルペンシル』が世界的に定評のあるデザイン賞「iF Design Award 2020」（インダストリー・フォーラム・デザイン/ハノーバー主催）を受賞しました。

1953 年に創設された「iF Design Award」は、「優れたデザインの証」として国際的に認知されているデザイン賞です。毎年 70 名以上の著名なデザイン・建築の専門家によって厳正な審査が行われています。

1年以上の開発期間をかけ、日本の老舗ペン工場の技術とノウハウをフルに活かし切って作り上げたこのプロダクトが国際的にも認められたことは非常に喜ばしく思います。

PLOTTERとして筆記具を作ることは使命でした。なぜなら、バインダーとリフィルメモパッドは確かにブランドの核ではあるけれども、それだけでは創造をアウトプットできない・・・そこに筆記具があって初めてアイデアを記すことができ、記憶に刻まれる。ということもあり、ペンは作らなければならないアイテムだったのです。

創造のためのクリエイティブツールが実現するまでは紆余曲折。このこだわりのフォルムと仕様にまとまるまでは、幾度とないデザインの変更プロセスがあったわけですが、私たちにとって未知のプロダクトである筆記具をこうして形にできたのは、日本の職人の緻密で繊細な技術と私たちの我儘な想いに応えてくれた彼らの忍耐があったからこそ。

コンセプトからはじまり、デザインと機能、そしてそれを実際に形にする製作現場。そのどれが欠けてもモノは成立しません。今回、ペンというプロダクトデザインが世界に認められたことはとても光栄ですが、なによりも長い歴史とともに自分たちの技術力を頑なに信じて真摯にモノづくりを続けてきた筆記具工場のクラフツマンシップを心から誇りに思います。