北米サンフランシスコPen Showに
初出展
アメリカ西海岸の北カルフォルニアに位置する都市サンフランシスコにおいて、突如としてというのもなんだが、日本を飛び出し我らがPLOTTERをお披露目する機会をいただいた。これまで海外では台湾にある“誠品書店”においてかれこれ1年ほどのショップを展開させていただいており、実はこちらでもこの10月にイベントで身に余るほどの光栄なPLOTTERのディスプレイと販売を予定している。
話を元に戻そう。北米はPLOTTERにとって未開の地。ブランドのコンセプトらしく「自らの未来を切り拓く」意味で、この度、サンフランシスコ国際空港から南に約11マイル、レッドウッドシティに佇むプルマンサンフランシスコベイホテル(Pullman San Francisco Bay hotel)にて8月27日~29日の三日間開催されたSF Pen Showに出展した。
なぜ北米?かというと、すでにご存じの方も多いかとは思うが、この10月に「PLOTTER USAオンラインショップ」のリリースを控えており、そのお知らせも兼ねつつ、現地にてすでにおられるファンの方や新しいお客様との出会いを求めて、この大きなイベントに参加させていただく機会に恵まれた。
“大きな”というのは本当で、北米も日本同様、ステーショナリーに対する熱い想いを携えたユーザーが大勢いる地。このPen Showももれなく大規模なイベントとなっており、万年筆愛好家、ペンコレクター、インク販売店、文具小売店、文房具愛好家をはじめ、角界のプロフェッショナルが名を連ねる、ファンにはたまらない夢のような祭典なのだ。
日本からの、しかも初出展となるPLOTTERのブースは初日から賑わいを見せ、なんと用意したA5サイズのレザーバインダーが1日目で売り切れてしまうほど。次いで、バイブルサイズやミニ6サイズも人気だったようで、A5とバイブルサイズの前後はあるものの(日本ではバイブルサイズが一番人気)、手帳機能としてのバインダーに求めるサイズ指向はグローバルで統一感があるという印象を受けた。
目を引いたのは、革の種類と色の傾向。プエブロのネイビーに一番人気が集まったが、それを追いかけたのがリスシオのブルー。北米?or西海岸?ではブルー系への愛着がひとしおだったようだ。
お客様の層も学生から年配の方まで実に幅広く、終始大盛況だったSF Pen Show。そして、この西海岸のPen Showのために日本をまたぐほどの距離であるアメリカ国内の各地(NY,シアトル,シカゴなど)からもたくさんの人が来場するという熱心さ。すでにPLOTTERを使っていただいていたユーザーにもご来場いただき、「デイリープランナーとしてはもちろん、DPペーパーの薄くても耐久度があるポテンシャルを発見し、水彩画なども楽しんでいるよ」と嬉しいお言葉が。会場自体にはペン愛好家がたくさん集っていたこともあり、万年筆インクの書き心地を試す上でも「リフィルメモパッド」の紙の魅力に気持ちが傾いている方は多かったようだ。
ECサイトローンチ以前でも一部のユーチューバーの間ではPLOTTERが話題となっている模様。今後、今ならではの、距離や時間など全く関係なくして繋がるPLOTTERコミュニティがどのように広がっていくかは作り手としても興味深く、これまで以上に開発意欲を搔き立てられる。
独りでクリエイティブワークを愉しむのはもちろん、この“アナログな”PLOTTERツールがハブとなって、世界中の新しくも創造的なコミュニケーションを生むきっかけとなってくれることを願ってやまない。