上海は暑くもあったがすでに熱かった。グローバルにユーザーが増えつつあるPLOTTER。2024年8月、上海を初めて訪れる機会に恵まれ、PLOTTERのブランド紹介を兼ねたスペシャルイベントを開催するに至った。それまで日本のイベントへ海外からわざわざ足を運んでいただき、ご利用いただく機会は少なからずあったのだが、ブランドーローンチから８年を経た今でも、どの程度海外、特にアジアの方々にPLOTTERが知られているかは見当がつかなかった。

デジタル社会が浸透し、オンラインネットワークが圧倒的な力を誇る国にあって、どうやらその心配は必要なかったようで、大変光栄なことにPLOTTERの情報はそこそこ広まっていたようだ。会場に一歩踏み入れると次から次へとお客様が・・・表参道で行った８年前のブランド発表会が蘇ったかのようなオレンジ空間が眼前に広がり、たくさんのお客様を引き寄せるように包み込んだ光景はインパクトたっぷり。PLOTTERのコンセプトに始まり、ブランドのマニュファクチャリングの世界観やHOW TOを分かりやすく説明した壁一面のビジュアル、世界に広がるPLOTTERユーザーの写真も散りばめ、初めてPLOTTERを目にする人にも一目瞭然で「自分は何が欲しいか」を気付かせてくれるインスタレーションが展開されていた。

二日目は遠くは北京からなど各地からユーザーをご招待し、インタラクティブなトークショーが繰り広げられた。特に3名のヘビーユーザーには彼らのPLOTTER術をスライドと共にトークをお願いしたわけだが、作り手のこちらにもその想いがひしひしと伝わってくる熱きメッセージをいただいた。つくづく、実際に楽しまれているお客様のHOW TOのリアルバリエーションには感心させられる・・・レザーバインダーをたくさん持っていても、革の種類やサイズでスマートに使い分けているシーンはまさに“PLOTTERイズム”そのものだった。

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広大な土地なだけにリアルな店舗に足を運ぶことは困難な中でもこうして集まっていただいたことにあらためて感謝の思いが溢れる。そして、何よりも、デジタルやオンラインだけの繋がりに飽き足りず、対面のイベントやコミュニティ作りこそ切望しているユーザーの声を上海でたくさん耳にすることができたのは、私たちにとっての次なるステップに弾みをつけてくれるに違いない。

次はどんな刺激的な土地を訪れることができるだろうか・・・今からそんなことを妄想しつつ、新たなプロジェクトに取り組んでいきたい。